親の歩き方が変わった、と気づいたとき。毎日の食事を誰かに頼んだほうがいいかもしれない、と思い始めたとき。「訪問介護」という言葉は頭に浮かぶのに、具体的に何をどこへ頼めばいいのかが分からなくて、調べるほど迷う場面があります。
平塚市の地域情報を書いている『ひらつかログ』のサトシです。介護の相談は、介護保険の申請なのか、ケアマネジャーへの連絡なのか、どこから始めればいいかが分かりにくいんですよね。まずそこから整理しないと動き方が見えにくいと感じています。
今回は、訪問介護で頼めることと頼めないことの違い、利用までの流れ、平塚市内の相談窓口と事業所の探し方、よくある勘違いの順で整理します。
訪問介護でできることの基本
訪問介護は、ホームヘルパーが自宅を訪問して、日常生活に必要な支援を行う介護保険サービスです。内容は大きく「身体介護」と「生活援助」に分かれます。
介護保険のサービスとして利用するには、要介護・要支援認定の申請や、認定結果に応じたケアプランの作成が関係します。まだ認定を受けていない場合は、まず相談や申請の入口を確認するところから始めます。
身体介護と生活援助はどう違うか
この二つは名前が似ていますが、内容がはっきり異なります。混同しやすいので先に確認しておくと動きやすいです。
- 身体介護
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入浴・排せつ・食事介助など、本人の体に直接関わる支援です。
- 生活援助
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掃除・洗濯・調理など、本人の日常生活に必要な家事的支援です。
生活援助は、本人以外の家族のための家事には使えません。あくまで利用者本人の生活を支援する目的に限られると考えておくと、後で認識のずれが起きにくくなります。
要介護認定が先に必要な理由
介護保険の訪問介護を利用するには、要介護・要支援認定の申請が関係します。認定結果によって、使えるサービスの種類や相談先、ケアプランを作る人が変わるためです。
一般的な訪問介護は、要介護1〜5の方がケアマネジャーと相談しながら利用する流れになります。要支援1〜2の方は、介護予防サービスや総合事業の訪問型サービスにつながる場合があります。
認定結果が出るまでは、申請から原則30日以内が目安とされています。ただし、主治医意見書や審査会の日程などにより、時間がかかる場合もあります。急ぎの事情がある場合は、相談時にそのまま伝えておくと話が進めやすくなります。
利用開始までの大まかな流れ
相談から実際にサービスを使い始めるまでには、いくつかの手順があります。まだ認定を受けていない場合は、次のような流れで考えると分かりやすいです。
担当地区のセンターに電話し、本人の状態や家族が困っていることを伝えます。
平塚市役所の介護保険課で手続きします。申請前に必要書類を確認しておくと安心です。
調査員が本人の心身の状態や日常生活の様子を確認し、主治医意見書なども踏まえて審査が進みます。
認定区分が分かると、利用できるサービスや相談先が見えやすくなります。
利用するサービスの内容、頻度、時間帯などを相談しながら決めます。
ケアプランに基づいて、訪問介護や訪問型サービスの利用が始まります。
認定から事業所との契約まで、日数がかかることがあります。退院が近い、家族だけでは見守りが難しいなど急ぎの事情がある場合は、最初の相談時点で伝えておくと動きやすくなります。
平塚市内の相談窓口3か所を紹介する
「どこへ相談すればいいか分からない」という段階なら、まず高齢者よろず相談センター(地域包括支援センター)に電話してみてください。市内に13か所あり、住んでいる地域で担当が決まっています。
ここでは、エリアの異なる3か所を例として紹介します。自分の住所が担当外の場合は、平塚市公式サイトの「高齢者のための相談窓口」ページから担当センターを確認してください。
- 高齢者よろず相談センターみなと
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担当:港地区(高浜台・夕陽ケ丘・千石河岸・札場町・幸町・代官町・久領堤)
住所:平塚市夕陽ケ丘55番14号 電話:0463-73-5422
- 高齢者よろず相談センターゆりのき
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担当:松原地区、崇善地区
住所:平塚市立野町31-20 電話:0463-33-2334
- 高齢者よろず相談センター倉田会
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担当:真土、四之宮、八幡などの地区
住所:平塚市東真土4丁目4番31号 電話:0463-53-1930
相談は無料です。まだ認定を受けていない段階でも相談できます。「何をどう話せばいいか分からない」という状態でも、本人の様子や家族が困っていることをそのまま伝えて大丈夫です。
平塚市内の訪問介護事業所について
実際にヘルパーを派遣してくれる訪問介護事業所は、市内に複数あります。認定結果やケアプランの内容を踏まえて、ケアマネジャーなどと相談しながら選ぶ流れになります。
事業所の一覧は、平塚市公式サイトの「介護保険事業所一覧」から確認できます。ただし、提供エリア、空き状況、対応できる曜日や時間帯は事業所ごとに変わります。候補が絞れたら、ケアマネジャーを通じて確認するのが現実的です。

提供エリアと空き状況は事業所によって変わります
対象外になりやすいことと頼めない内容
迷いやすいのが、生活援助の範囲です。家族と同居していて家族が対応できる場合は、生活援助の対象外と判断されることがあります。
次の内容は、介護保険の訪問介護では対象外になりやすいものです。
- 家族の分の食事づくりや洗濯
- 利用者本人が使わない部屋の掃除
- 草むしりや庭木の手入れ
- ペットの世話
- 大掃除や窓ふきなど日常的でない家事
「家事全般を頼める」と思っていたが、実際には対象外だった、というずれは起きやすいです。具体的に頼みたい内容をケアマネジャーに伝えて、介護保険でできることなのか、自費サービスで考える内容なのかを確認してください。
自費サービスとの違いで迷いやすい点
介護保険の訪問介護とは別に、保険を使わない「自費の家事代行サービス」もあります。庭の手入れやペットの世話など、介護保険では対象外になりやすい内容を頼みたい場合は、自費サービスが候補になります。
費用の負担感は大きく変わります。介護保険の場合は所得などに応じて原則1割〜3割の自己負担ですが、自費サービスは全額が利用者の負担です。頼みたい内容と費用の見通しを分けて考えると、判断しやすくなります。
よくある勘違いと実際の違い
「訪問介護はいつでも頼める」と思っている方がいますが、ケアプランで決めた時間と内容の範囲内で利用するのが基本です。急に予定を増やしたい場合も、まずケアマネジャーへ相談する流れになります。
また、ケアマネジャーへの相談やケアプラン作成にあたる居宅介護支援は、通常、利用者の自己負担はありません。ただし、介護保険外のサービスや自費サービスを使う場合は別に費用がかかるため、どこまでが介護保険の範囲かを確認しておくと安心です。
今日から始める一番小さな一歩
何から動けばいいか分からないまま時間が過ぎている方は、まずは、担当地区の高齢者よろず相談センターの電話番号をメモするだけでも、次に動き出しやすくなると思います。担当センターは住所で決まっているので、平塚市公式サイトで一度確認してみてください。
わたしも調べ始めたとき、認定申請とセンター相談のどちらが先なのか迷いました。どちらも入口にはなりますが、状況をまず整理してもらいたいなら、センターへの電話が始めやすいと思います。
センターに電話して「何から始めればいいか分からない」と伝えるだけで、次の動きが見えてくることがあります。まずは、本人の困りごとを一つメモして、担当センターを確認するところから始めてみてください。
今回は訪問介護についてまとめました。この記事が皆様の参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。












