育児休業に関連するお金の制度を調べ始めると、「助成金」「給付金」「会社の制度」という言葉が一気に出てきて、どれが自分に関係するのかが分からなくなることがあります。給付を受けられると思っていたら実は事業主向けの制度だった、というのはよくある混乱です。
平塚市の地域情報メディア『ひらつかログ』でエリア担当をしているサトシです。わたし自身、妻が育休を取ったときに制度の全体像がなかなか見えず、ハローワークに問い合わせてようやく整理できた経験があります。
この記事では、育児休業に関わる制度の種類・申請先の違い・確認すべき窓口を順番に整理します。支給条件や金額は国や勤務先の公式情報で変わるため、最新情報は必ず各機関で確認してください。
「助成金」という言葉で混ざる三つの制度
育児休業に関する「助成金」という言葉には、大きく三つの制度が含まれています。受け取る対象が「個人か事業主か」で仕組みがまったく異なります。
- 育児休業給付金(個人向け・雇用保険)
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雇用保険に加入している労働者が育休中に受け取れる給付。申請は勤務先経由でハローワークへ行われます。
- 両立支援等助成金(事業主向け)
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育休取得者の業務代替体制を整えた事業主に支給される助成金。個人が直接申請する制度ではありません。
- 会社独自の休業補填・手当(勤務先による)
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国の制度とは別に、勤務先が独自に設けている場合があります。有無・金額・条件は会社ごとに異なります。
検索で「助成金」と調べると事業主向けの情報が上位に出ることが多く、自分に関係あると思ってしまいやすいのが正直なところです。
育児休業給付金と助成金の違い
育児休業給付金は、雇用保険に加入している労働者が育休中に受け取れる給付です。受け取るのは労働者本人ですが、申請の手続きは勤務先の担当者がハローワークへ行うのが一般的です。
自分で直接ハローワークへ申請するわけではない点は、意外と知られていない仕組みです。休業中に書類が手元に来ることも少ないので、勤務先の担当窓口に早めに確認しておくと流れが見えやすくなります。
2025年4月からの給付率の変化
2025年4月から育児休業給付の制度が変わり、要件を満たすと給付率が引き上げられる仕組みが加わりました。出生後休業支援給付金(いわゆる上乗せ給付)が創設され、育児休業給付金と合わせて最大で賃金の80%相当になります。
ただし、対象となる期間や条件が細かく設定されています。制度の名称が複数あるため、厚生労働省の公式ページか、勤務先の担当者を通じて最新の適用条件を確認することをおすすめします。
勤務先で先に確認したいこと
育児休業給付金の手続きは、勤務先の人事・総務担当が中心になります。休業開始が決まったら、なるべく早い段階で担当窓口に声をかけておくと、書類の準備や締め切りで焦らなくて済みます。
- 給付金の申請手続きを誰が進めるか
- 会社独自の補填制度や手当があるか
- 休業中の社会保険料の扱い
- 復職後の勤務形態について相談できるか
会社によって対応できる内容が異なるため、まず担当者に「何を確認すればいいか」から聞いてみるのが一番動きやすいと感じています。
平塚市で相談できる窓口
育児休業給付金そのものは国の制度であり、平塚市が独自に支給する助成制度とは別です。一方、平塚市では子育て全般の相談を受け付ける窓口が複数あります。
平塚市保健センター(東豊田448番地3)では保健師や助産師への相談ができ、復職前後の生活リズムや育児に関する不安を相談する場として活用できます。電話は0463-55-2111、受付時間は月曜から金曜の午前9時30分から午後5時までです。
子育て全体の制度案内を求めるなら、平塚市役所こども家庭課(0463-21-9844)も窓口として機能しています。給付金の申請自体は勤務先経由になりますが、「何をどこで聞けばいいか」という入口として使えます。
申請が必要なものと勤務先経由の違い
迷いやすいのが、「自分で申請するもの」と「勤務先が代わりに動くもの」の区別です。育児休業給付金は後者の代表で、労働者本人ではなく事業主がハローワークへ申請します。
休業開始前に、人事・総務担当に育休の申し出と給付金の手続き確認を行います。
雇用保険被保険者番号の確認や本人確認書類など、会社から求められた書類を準備します。
初回の支給まで時間がかかることがあります。支給時期と振込口座の設定を事前に把握しておきます。
勤務先の対応が遅れると支給も遅れます。「会社が動いてくれるから大丈夫」と思ったまま何も確認しない状態が、一番気づきにくいリスクです。
休業期間で迷いやすい点と注意
育児休業給付金には受給できる上限期間があり、延長できる条件も細かく定められています。2025年4月からは延長手続きの要件も見直されており、以前と同じ感覚で考えると条件が合わないことがあります。
休業期間が長くなるほど、途中の給付手続きのタイミングや書類提出期限が複数発生します。手続きの期限を1本にまとめて書き出しておくと、抜けが出にくくなります。
復職前に一度確認しておきたいこと
復職のタイミングが近づくと、給付金の受給が終わる時期と保育所の入所時期が重なることがあります。平塚市での保育所申込みは年度ごとに締め切りがあるため、復職予定日と保育所の空き状況は早めに確認しておく価値があります。

復職と保育所のタイミングは早めに動くほど選択肢が広がります
育児短時間勤務の利用を考えている場合も、会社に制度があるかどうかを復職前に確認しておくとスムーズです。短時間勤務中の給付については、育児時短就業給付金(いわゆる時短給付)という制度もあるため、条件に当てはまるか確認してみてください。
よくある失敗と向かないケース
よく聞くのが、「雇用保険に加入していなかったため給付の対象外だった」というケースです。パートや派遣で働いている場合、雇用保険の加入条件を満たしていないことがあります。
また、育休開始前の在職期間が短いと給付を受けられないことがあります。転職直後や育休取得の条件を満たす在籍期間があるかどうかは、勤務先か最寄りのハローワークで確認してください。
自営業や個人事業主、雇用保険未加入の方は育児休業給付金の対象外です。この場合は、市の子育て支援や別の給付制度の確認に切り替えることになります。
今日できる一つの確認から始めてみて
制度が複数あって迷いやすいのは当然のことで、全部を一度に把握しようとしなくても大丈夫です。今日やることとしては、「自分の勤務先に担当者がいるかどうか」を確認するだけで十分だと思います。
わたし自身、妻の育休のとき「会社が動いてくれるはず」と思ったまま何も確認していなかったことがありました。後から慌てて書類を確認し始めて、もう少し早く動けばよかったと感じたのを覚えています。
まず一つだけ、今週中に勤務先の担当者かハローワーク平塚に連絡してみてください。「何から聞けばいいか」を話すだけでも、次の動きがはっきりしてきます。その一歩が踏み出せたら、あとは自然と整ってくることが多いです。気持ちが少し楽になったらうれしいです。












